私の献立日記 / 沢村貞子

【私の献立日記 / 沢村貞子】

hakobuneから紹介する本やアート、文化と学び

ここではhakobune編集のmyoujouが個人的趣味によりご紹介する、最近読んだ本、訪れた展覧会や場所などをご紹介しています。

今回の一冊は「私の献立日記」です。

「今日一日、何を食べるか。」は生きている限りの永遠のテーマです。

この本は、女優であり随筆家の沢村貞子(1908-1996)が27年間に渡り、その日作った毎日の献立を記録し続けたもの。

始まりは、女優としての多忙な日々の中で「食べることの大切さ」を夫との暮らしを第一とした、生活者としての必要から。

そのノートは36冊にも及んだと言います。書かれた献立の中でも主菜よりも付け合わせの方が気になったりします。

この先もこの本を側に置いて折に触れて読み返し、「ちゃんと作ってちゃんと食べよう。」と何度でも思うことでしょう。

私の料理虎の巻であり、暮らしのお手本となる一冊です。

そして私自身もこの本を読み終えた翌日から、その日の献立を記録し始めました。亡くなられて20年以上を経た今も、現代に生きる私達に「暮らし」を教えてくれています。

 

「私の献立日記」/ 沢村貞子 著 中央文庫