原@じいじ先生の「理科の授業」レポート



 

「授業」という時間でこんなにも感動したのは初めてでした。

8月3日(日)に明星ライブラリーにて開催された、原@じいじ先生の「理科の授業~科学リテラシー~」。

原@じいじ先生はこの日、尾張一宮からはるばるこの渥美半島の先端までいらしてくださいました。

原@じいじ先生の授業は多分、先生にお会いしたその瞬間から始まっていたのです。

先生と向き合うこと、そのことが同時に「自分の考えを持ち成長していく」

そんな自分と向き合うことに繋がっていました。

このような人こそ、本当の教師であり、またアーティストであると感じます。

授業は、原@じいじ先生の温かく、笑いも交えながらの熱心な講義で終始、集中した時間でした。

・STAP細胞 ・ガリレオ ・ニュートンの運動の3法則 
・折り紙ヒコーキ作り ・周期表 ・化学式の考え方 ・・・などなど。

受け身の姿勢で聴いていようものなら、原@じいじ先生からの指名や問いかけがすかさず飛んでくるので、生徒は常に自らの意思と意欲を持ってその場に臨みます。
まさしく、相互の全力の交流です。
 
原@じいじ先生が授業を通して、これまでの先生の経験と身体全体で伝えてくれたことは、

「科学の目」を持って生きること。科学・理科は決して学校での教科書の中だけのあるものではなく私たちの毎日の暮らしにあり、共にあるものである。
自然界に働くさまざまな力の働きや現象を知覚し、知識を得て、疑問を明らかにし、生活に活かす「科学」を自分のものにすることは、自分の周りの「真実」を見抜く力となる。

あふれる情報の中で、外側の肩書きや権力にごまかされず、何でも自分自身で考え、「実験」し、「証明」してゆく、そうすることで豊かで創造的に生きることが出来る。

創造的に生きる「個」であればこそ、変わりゆく自然環境と社会の中で他者と助け合い励まし合う力になる。
 
このような原@じいじ先生の教えは、「学びは楽しい!」ということを素直に思い出させてくれるようです。

また、明星ライブラリーで実践していきたい「リベラルアート」の考えにも大いにリンクしています。
師や友の存在と共に、学びやアートを通して未知な世界を自分自身の手でつかみ、創造し、自身を発見していく・・・。
 
原@じいじ先生の授業は理科ですが、時に国語や社会、歴史、数学、哲学、英語まで!

領域を自在に超えた学びの展開でした。
学問や芸術が発展した古代ギリシアの中心都市、アテネやアレクサンドリアではこんな風に学問の分野を越え、イキイキと議論、研究がなされてきたと聞きます。
原@じいじ先生の授業を受けながら、そんなギリシアでの学問の場を思い描いていました。

現代に生き、未来を見つめる私たちが、科学の目を持ち、自分を見出しコミュニティーの中で助け合い、豊かに生きるための「科学リテラシー」。
今回の授業でその重要性を大きく感じさせていただいたのと同時に、もうひとつ確信したことがあります。

「人が学ぶ意欲を持ち、成長する働きかけ」、が確かにあるということ。

それは原@じいじ先生の中に生きる信念であり愛情でした。
生徒(目の前の人)の学ぶ力や創造性を信じ、その人の自発的な疑問、実験をいつもしっかりと見ていてくれる先生。

受け止めてくれる先生の存在を感じて生徒である私達は、安心して自由に考え、「やってみたい」という意欲をもつことが出来ます。

そんな生徒を見て、先生は
「いいぞ~~~!!やってみよう!!」
と言ってくれるのです。

大きな空のような原@じいじ先生の言葉や眼差しと「科学する目」は自分自身や自然、生活をワクワクしたものとして見つめる力となって成長し続けることでしょう。

原@じいじ先生、そしてご縁を結んでくださった原 和子さん
授業にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 
 
2014/9/14