あらきひろみち邸 コルゲート建築「ドームカフェ」





12月25日、あらきひろみち邸 アトリエ コルゲートハウス「ドームカフェ」を開催しました。

開始時間と同時に次から次へと多くの方にお越しいただき、終了時間を過ぎてもなおもおしゃべりは止まず、楽しい交流の時間となりました。

 

17年前に亡くなったあらき先生とのかけ替えのない時間を持つ人、以前からこの建築が気になっていたけどついに中に来られました!という人、また遠方から移住された人で、あらき先生の人物像は全く知らないけれど渥美半島のこととして興味を持って、などという様々な入り口から「ドームカフェ」にお集まりいただきました。

あらき先生の奥様、佐智代さんがドームの2階に長年眠っていたアルバムを見せてくださり、みんなでページをめくってみると、コルゲートハウスの生みの親であるエンジニアの川合健二氏の写真が現れて。

そこに写る健二氏は室内の中央に夏でも一年中置かれていたという「こたつ」でお茶を飲んでいます。

写真を見ながら、昨日の会に来てくださったエッセイストで元椙山女学園教授の小川雅魚氏が話してくれた川合健二さんとあらき先生、建築家の石山修武氏とのやりとりのエピソード。


あらき先生が「ハギクソウ」の由来を求めてモンゴルまで旅したという佐智代さんからのエピソード…、ここで紹介はしきれません。

画家として、美術教師として、音楽愛好家として、自然や俳句、セルフビルド建築、多くの横顔を持ちながら、晩年の作品の構図で描かれる「楕円」が象徴するように、相反するものを柔らかく受け止め、遊び、力強く自らと社会を開拓するようなあらき先生の生き様を思い思いに感じていただきました。

この「ドームカフェ」は不定期ではありますが、今後も継続して開催して参ります。

皆さま、ありがとうございました。

追記となりますが、本日12月26日はコルゲートハウスの父、川合健二氏の命日であり、また小川雅魚さんのお誕生日でもあります。

この場をお借りして、雅魚さん、お誕生日おめでとうございます。

文化・芸術・暮らし・社会の豊かな創造と学びを目指して。

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