5月31日(日)、明星ライブラリーにて開催された「雨休み茶会~音楽と詩を添えて~」。
雨休み・・・The Rainy Retreat.
日本では古来より雨の様子に様々に心の情景を重ね合わせた趣のある言葉を表現してきました。
五月雨、氷雨、雨宿り、霧雨、涙雨、村雨・・・・などなど。
農耕や稲作を暮らしとしてきた日本人にとっては雨はまさに天からの恵みの雨であり、”命の源”です。
日常からふわりと離れ、心を休めるようなひとときを願い、皆さんから雨にまつわるイメージや想いについて、陶芸作家、兼藤忍さんが点てるお抹茶と、お菓子をいただきながら語り合いました。
この日のお菓子。銘は「天雲(あまくも)」とさせていただきました。
雨を落とす空に浮かぶ甘い雲の玉。
お花は兼藤さんの自宅に咲く紫陽花5種。
床の間に見立てた空間には田口友里衣さんのガラス作品「あいまいな家」をしつらえとしました。誰も見ていないような森の中に降る雨粒のイメージ。
香合は富士。
後半はお部屋を移り、雨、土、5月をテーマとしたようなピアノ演奏と朗読の時間に。
朗読する3つの詩に合わせた岡山さんのピアノの即興演奏と、その合間のソロ演奏。
山の奥で録音した鳥の声や、自然の音をミキシングしたアンビエントサウンドとの曲も。
穏やかでゆったりとした空気が流れ、みなさんと一緒にその響き味わせていただきました。
◆兼藤 忍 陶作品・茶器
◆田口友里衣 ガラス作品
◆岡山 知憲 ピアノ演奏
◆明星 朗読
2015/6/4