4日間に渡る「普門寺の紅葉と叢(くさむら)を歩いた本たちと写真展」はおかげさまで無事終了し、昨日は搬出作業でした。
期間中の展示を通して、地域発の文化情報の収集・蓄積・発信をする「春夏秋冬叢書(はるなつあきふゆそうしょ)という出版社のこと、これまで出版した本のこと、季刊誌「そう」のことを知っていただく機会となりました。
「初めて知りました!」と言って時間を割いて展示写真を眺めたり、本を手に取ってゆっくり見てくださったりする方も多く、こうして「本との出会い」をつなぐお手伝いができることを何よりも嬉しく思います。
春夏秋冬叢書と季刊誌「そう」が紹介する郷土の文化は、一見すると何でもないような景色の中に潜んでいるものだったり、地域に脈々と受け継がれる無形の営みだったりするものが多く、自らがことさらにPRすべく発信しているものは決して多くないものかもしれません。
誰かが注意を向けて、尋ねられた時に初めて語られる由縁や道理。
そこから作られた「本」によって、私たちはその営みの在り処を知り、また次の世代に伝えることが出来ます。
季刊誌「そう」は「三遠南信応援誌」と、キャッチフレーズが伝えています。
地元を代表する美術家でもある編集長の味岡伸太郎さんと編集スタッフが20年の歳月をかけて情報収集し、「美しく」編集された本。
私たち一人一人が身の回りのここにしかない価値を見出し、「美」を作り出していくことを、「そう」が応援しているのだと感じます。
そして、「そう」の情報収集はこれからも続きます。
2022/12