季刊誌「叢(そう)」70号が発売となっております。
台湾のデジタル担当大臣、オードリー・タンさんが先週シェアしていたインタビューの中で、
「20年後に最も人気のある”職業”は何だと思いますか?」という質問に対して
「/(スラッシュ)」
と答えていたのが印象的でした。ひとつの職業に限定せずに、◯◯/◯◯/◯◯のように複合的であり同時にいくつもの顔を持つ、ということでしょうか。
こちらの季刊誌「叢(そう)」の編集長であり、「叢(そう)」を出版する豊橋の出版社「春夏秋冬叢書」の代表である味岡伸太郎さんはまさに、その分野の第一線の「/(スラッシュ)」で結び、いくつもの職業を自在に行き来しながら活動されている方なのだと思います。
時に「春夏秋冬叢書」の編集長、また美術家であり、デザイナー、書体制作も数多く手掛けていらっしゃいます。
そんな味岡編集長が季刊誌「叢(そう)」をスタートして17年になるとのことです。
叢(そう)はくさむら。
草の根の生きた美しい情報を発信します。
「春夏秋冬叢書」の「叢(そう)」を紹介するホームページの最初にある言葉です。
「叢」は、ふるさとキーワードマガジンであり、毎号選ばれたキーワードに関わる郷土の話題を紹介しています。
三遠南信に関する地域発の文化情報の収集・蓄積・発信は、丹念な編集会議、現地取材、写真撮影によりとても内容の濃い、充実したものだと感じます。
そして毎号、私たちの地元にこんなにも知られざる風習・伝統・文化があることに驚かされ、多くを学びます。
このような文化が消えて無くなってしまわないように、次世代、また次の世代へと渡って受け継がれていくことを願って止みません。
前置きが長くなりましたが、「叢(そう)」第70号のキーワードは「紙」。
特集1では、【和紙昨今】として飯田の「久堅和紙」、浜松市の「阿多古和紙」、豊田市の「小原和紙」が紹介されています。
特集2では、【型紙昨今】として飯田市上郷の「捺染(なっせ)型紙」、浜松市の「籠付(かごづけ)型紙」、豊橋市の「帆前掛(ほまえかけ)型紙が紹介されています。
また、いつも「もみじ祭り」にて本堂での展示でお世話になっている豊橋市の普門寺の先代住職が作る切り紙「宝来」も取り上げられています。
書店などで見かけた際にはぜひ、手に取ってご覧くださいませ。
出版社「春夏秋冬叢書」のホームページ、「叢(そう)」70号を紹介するページはこちら
「季刊誌 叢(そう)」
三遠南信各主要書店にてお買い求め出来ます。
・3月10日・6月10日・9月10日・12月10日 発行
定価/660円(税込)
■明星ライブラリーにても販売しております。
2021/3/31