谷瀬地区の盆踊り
奈良県十津川村 谷瀬地区に古くから伝わる盆踊り。
眼下に流れる十津川を見下ろすような山の斜面に広がる集落の、細い道を登った先に立つ
お堂の中で毎年行われ、集落の人たちがみんなで参加しています。
女性たちは舞扇を持ち、口伝で伝承される歌と素朴な太鼓に合わせて踊る様子はとても優雅。
同じ十津川村の武蔵地区での盆踊りも扇を持ち、風流な踊りでした。中でも室町時代から伝わる念仏踊りの流れを汲む「大踊り」は力強くドラマティックでもあり、
こちらは国の重要無形文化財にも指定されています。
山塊の秘境に伝わる一夜だけの美しい盆踊りが、この先もずっとこの地に引き継がれていくことを願います。
武蔵地区の盆踊り