朝野耕史 写真展 in 普門寺もみじ祭り
「渥美 ー漂泊の岸辺ー」
someone or something washed ashore at Atsumi
– Koshi Asano
・会 期
2019 11/30 (土), 12/1 (日), 2 (月), 7 (土), 8 (日)
・場 所 普門寺 本堂外陣
(豊橋市雲谷町ナベ山下7番地)
・開館時間 午前9時30分〜午後3時
「渥美郡渥美町」。愛知県渥美半島の先端部の地域の町名であったこの名は、2005年に田原市と合併し消滅していますが、合併以前からこの地に縁のある人にとっては、いつまでも「渥美」なのだそう。
歴史を遡れば7世紀ごろにはここは「飽海評/渥美郡(あくみごおり)」と呼ばれていた記録があり、江戸時代には「奥郡(おくごおり)」と呼ばれ、伊勢国に近いため、伊勢神宮の荘園である御厨(みくり)が多く存在し、伊勢との交流も盛んだったようです。半島を囲む海、温暖な気候と素朴で温かく豊かな自然は今も変わらず人々の暮らしのそばにあります。
”岸辺 ” ー 遥か昔から、潮の流れと共に、母なる海は渥美の岸辺に様々なものを運んできました。
ー片雲の風に誘われて 漂泊の思い止まず 海浜にさすらへー
/松尾芭蕉「奥の細道」
写真展「渥美-漂泊の岸辺-」は、渥美の土地を歩きながら足元に見つけた何気ないものや、出会った人から手渡されたものの写真。様々な場所からそれぞれの所以で「渥美」に辿り着いたそれら(私もまたその一人)は、どこから来てまたどんな時間を経て今こにあるのでしょうか。
-以下紹介文より
縁あって「渥美」に暮らし始めて2年半。慌ただしくもある日々の中で私はこの地のことを満足に知っているとは言えません。この地に言わせれば私などは、「半分旅人のようであり、まだまだ地元住民になりきれてない。」との声が聞こえてくるようです。
「渥美」という場所と、この地が見てきたものをもっと近くに感じたい、そんな思いで手に取った小さなものたち。辿った各地を岸辺とし、そこにある小さな一期一会が語りかけるものに、写真を撮ることで耳を澄まします。
朝野耕史
今年も、普門寺もみじ祭りにおいて、御本尊のご開帳と皆様のお参りの場であるこの貴重な機会に本展を開催出来ることを心より感謝いたします。会場である本堂が岸辺となり、写真を通して皆様にとっての出会いの場となることを願っています。
企画/明星ライブラリー
普門寺ホームページはこちら
朝野耕史 profile
1970年 愛知県豊川市生まれ
東京写真専門学校名古屋校(現ビジュアルアーツ)写真学科卒業
故・野上透氏に師事その後、複数の広告スタジオを経て、2000年に名古屋にて独立
2014年に地元の戻り、東海地方を中心にフォトグラファーとして活動中
-主な仕事-
雑誌・広告・婚礼写真など幅広く撮影。
・愛地球博(愛知万博)公式記録委員(撮影)
・桂由美50thグランドコレクション公式記録委員(撮影)
・2012年、東日本大震災の被災地を撮影した写真展「鎮魂とひまわり」を開催
・2017年、普門寺本堂にて写真展「野々島」を開催
・2018年、普門寺本堂にて写真展「十津川郷士」を開催